リィキュ「ハッピーハロウィン!お招きいただいて嬉しいわ、パレットさん、ルークさん。わたしはリィキュというの」
パレット「リィキュちゃん、って呼んでもいい?宜しくね!」リィキュ「構わないわ。こちらこそよろしくね」
ルーク「まずは自己紹介をお願いできるかな?君について、色々教えて欲しいんだ」リィキュ「サーカス一座の妖精、かしら。ふふっ。主にナイフ投げを担当しているの。」
ルーク「要請か、ぴったりだね」リィキュ「そうよ、ずうっと一緒」
ルーク「仲良くしているかい?」リィキュ「たぶん一般的に仲が良いといわれる関係じゃ、ないの。でも悪い関係でもないわ。どちらかといえば、まあ、仲良くしているといえるわね」
パレット「なんだか難しい関係なのかしら?」リィキュ「ショウに着る衣装を選んでいたんだけど、その中のひとつに招待状がついていたの。その日はもちろんその衣装を着たわ」
ルーク「喜んで貰えたかな」リィキュ「ええ、とっても!去年からずっと、来たいと思っていたんだから」
パレット「パーティ、楽しんでいってね!」リィキュ「もちろんよ!楽しいこと全部いただいていくつもりなの」
リィキュ「好きよ。お気に入りの服でとびきりお洒落できるしね」
パレット「今年のハロウィンではリィキュちゃんのサーカスでも何かするの?」リィキュ「座員がみんな気まぐれだから、突然何かを始めるかもしれないわ。いつもそうなの。予定とか計画とか、なあんにもないの。ふふ、でも、格好だけみたら、年中ハロウィンやってると言えないこともないわね」
パレット「舞台でも色々な衣装を着たりするんでしょう?」リィキュ「それが大違いなの。いつもの衣装と同じじゃつまらないでしょう?このパーティだけの、特別な服!って考え出したら難問だったわ」
リィキュ「木の妖精よ。それもハロウィンの夜の、ね」
パレット「スカートが素敵!レースが街の模様になってるのね」リィキュ「素敵でしょ!ここが一番気に入っているの。ミチルさんが…ああ、うちの座長なんだけど、とてもがんばって作ってくれたわ。今回ばかりは感謝しないといけないわね」
ルーク「多少目のやり場に困るけど…痛っ」リィキュ「ふふふ、ごめんなさい」
ルーク「背中の枝も羽みたいだね」リィキュ「羽はいつでも付けてるのよ。なにしろ、わたしは妖精だもの。羽があるのが自然でしょ?」
ルーク「そうだね、可愛いよ」リィキュ「あら、ありがとう!ルークさんもかっこよくて素敵よ」
パレット「あ、葉っぱかと思ったら羽にも蝙蝠!」リィキュ「木にとまって休んでいるイメージね。羽にいる子には、飛び回らないように言ってあるから安心してね」
パレット「あは、袖のところはお化けのモチーフなのかしら?」リィキュ「そうなの。でも、顔を描いてなんて頼んでないのに…ミチルさんも描いた覚えは無いっていうし」
ルーク「そう言えば、去年のフランもそんなことを言っていたね」リィキュ「悪戯?……ロウね!あいつ、いつの間に!ハロウィンパーティのこと、隠していたつもりだったのに…まあ、この顔もかわいくないこともない、と思うことにするわ」
パレット「かわいいと思うわ!」リィキュ「そう言って頂けて嬉しいわ!パーティの後は大事にしまっておくつもりだったけど、今度の興行でも着ようかしら」
パレット「その時は教えてね!観に行きたいな」リィキュ「大好きよ」
パレット「どんなお菓子が好きかしら?」リィキュ「見た目も味も楽しめるものが好きなの。特にフランボワーズやカシスなんかを使ったケーキ。赤やピンクの綺麗な色でうっとりしちゃうわ。パーティには、可愛いお菓子がたくさんありそうね!」
ルーク「もちろんだよ。リィキュにもきっと喜んで貰えると思うよ」リィキュ「するけど、他愛ないことよ」
ルーク「リィキュになら、何されても許してあげるよ。今日はね」リィキュ「本当に?それなら今日は…ふふ、秘密。言ったら悪戯じゃなくなってしまうもの」
ルーク「それじゃ、楽しみにしてようかな」リィキュ「お化けは怖くないけど、じめっとした態度の奴らは嫌いなの。しがらみも何もないのだから、どうせなら楽しくしてればいいのにね。楽しいお化けなら大歓迎だわ」
パレット「きっと楽しいお化けよ!」リィキュ「座員以外のかたとお話しできるのは久しぶりなの。とっても嬉しいわ!みなさま、よろしくね!」
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