アクア「本日はお招きありがとうございます。パレット様、ルーク様、どうぞ宜しくお願い致します」
ゾゾ「おう、来てやったぜ。酒と食いもん山ほど用意してんだろーな?」
アクア「まぁゾゾ様… お酒はほどほどになさってくださいませね」
アクア「ウィルベルグ城から参りました、アクアマリン・ローレッツィと申します」
ゾゾ「タカミカグラ ゾゾだ」
ゾゾ「関係ぃ?親子か兄妹にでも見えるかぁ?」
アクア「縁あって、ゾゾ様には大変お世話になっております」
ゾゾ「あぁ?何か言ったかぁ?」
ルーク「はは、冗談だよ!」ゾゾ「ノディの奴が拾って持ってきたらしいぜ。アイツ物食えねぇクセに行く気満々でよー。
アクアが言うにはここには酒と食いもんがしこたまあるって話だったからな。
蹴っ飛ばして奪って来たぜ」
アクア「ノディ様は…ええと、さいぼーぐ、なのですわ」
ゾゾ「あぁ、ソレだソレ。蹴っ飛ばした位じゃびくともしねーよ」
アクア「私は、お掃除をしている時に偶然この招待状を見つけました。ですが、なにぶん初めての地、一人でお邪魔するのは心許なかったのです」
パレット「それで二人で一緒に来ることになったのね!」アクア「はい。今年も、皆様祭りの準備で少々慌ただしくしておられました」
ルーク「お城の皆も元気でやってるかな?」アクア「勿論です。宜しくお伝え下さいと言伝を預かって参りました」
ルーク「ゾゾもこうやってお祭りやパーティしたことはあるかい?」ゾゾ「いや、俺んトコじゃこーゆーのは無ぇな。
まあデケェ戦闘があるとそれだけで大騒ぎになるけどな!ははは!!」
アクア「ゾゾ様、楽しいお祭りでは戦いはご法度ですわ」
ゾゾ「わーってるって。今日は武器も持ってねぇしな」
ゾゾ「アクアん所の…何つった?カタワグルマとか言う妖怪らしいぜ。見たことねーけど」
アクア「はい。私の故郷に伝わる絵巻から、妖怪を選んで衣装の参考に致しました。ゾゾ様は片輪車、私は雪女です」
アクア「片方しか車輪の無い燃える荷車に乗った美女、もしくは炎に包まれた車輪の中心に男の顔を持つ妖怪、と伝わっております。
子供を攫うとされてますが、親子の情に打たれ最後には親に子供を返すという話も多く、本当は優しい妖怪なのかもしれませんわね」
ゾゾ「おう、車輪らしいぜ。炎はホログラムでそれらしく作ったんだと」
パレット「すっごく大きい…こんな大きい仮装、今までで初めてかも」ゾゾ「あー、計量化図る余裕無かったとかで200キロちょいあんだってよ」
アクア「ノディ様、張り切って作っていらっしゃいましたものね」
アクア「はい。とても頼もしいお方ですわ。私の事も軽々持ち上げて下さいます」
パレット「あ、アクアちゃんの着物は雪の結晶の模様が入ってるのね。綺麗v」アクア「菓子を持参ということで、故郷から飴細工を持って参りました。これは太陽と月を形取っているものです」
ゾゾ「食えりゃ何でも同じなのにな」
ゾゾ「背負ってんの作ったのはノディだな。
SF世界のテクノロジー舐められちゃ困る、とか言いやがってよぉ」
アクア「布の部分と私の着物は、私とリア様で作りました」
ゾゾ「別に服なんてどーでもいーだろっつったんだけどな。着ろってんで着て来たぜ」
アクア「ですがゾゾ様、そちらの衣装も良くお似合いですわ」
ゾゾ「やっぱ食いもんだな!早く腹いっぱい食いたいぜ。
見たことも食ったことも無ぇもんかなりあんな」
アクア「本当ですわね。何か一つでも、作り方を覚えて帰りたいものです」
アクア「得手というまでのことではありませぬが、とても楽しいです。これからも精進していきたく思っております」
ゾゾ「こいつの作る飯は旨いぜぇ? 今度食いに来いよ」
アクア「そのように言って頂けるのが何より嬉しいです。是非お待ちしておりますね」
ゾゾ「んなもんでビビる俺様に見えるかぁ?ははは!返り討ちにしてやんぜ!」
アクア「まあ、いくらお化けとはいえ、お手柔らかにお相手して差し上げて下さいませね」
ゾゾ「メッセージぃ…?宣戦布告ってやつか?高御神楽反々参上!!夜露死苦!!」
ルーク「何か違うような…」アクア「不束者ですが、どうぞよろしくお願いいたします」
パレット「そ、それも違うような…?」アクア「はい、有難う御座います」
ゾゾ「おっしゃー!食うぜー!!」
出会えたから 友達になりたい