ユウリ「ハッピーハロウィン☆」
ルーク「ようこそ、初めまして。僕はルークだよ」ユウリ「二人とも初めまして。私もルシカから聞いてるわ。去年のパーティの写真も見せてもらったわよ。わぁ、ふたりとも写真で見るよりずっと美人なのねv」
パレット「あ、わわっ、あ、りがとう」ユウリ「私こそ、会えて嬉しい♪ 去年からずっと想い続けてたんだから!
ルシカも元気にしてるわよ。あいつ、バカだから風邪ひとつひかないの。うふふ」
ユウリ「ええ、同じ学校よ。田舎だから行ける所は一つなのよね」
ユウリ「むしろ、待ってましたー♪って感じね! パパに見つかる前に郵便受けから抜き取っておいたわ」
ルーク「去年はじゃんけんだったって言ってたね。今年はすんなりユウリで決まったのかな」ユウリ「当然。ルシカは去年行ったんだから、自動的に私に決定よ。ルシカってば今年もじゃんけんしようなんて言ってたけど、それじゃ不公平でしょ。ルシカには私が留守の間、一人二役やってもらってるの」
パレット「え、それってつまり、ルシカ君がユウリちゃんの格好をするって事!?」ユウリ「ええ! パパを説得するの面倒くさそうだし、ついでにちょっとした悪戯をしかけてみたくなったのよ。うふふ」
ルーク「確かにそっくりとは言え…無理がないかなぁ…」ユウリ「大丈夫よ。昔はよく入れ代わって遊んでたけど、バレた事ないもの。
ルシカがおしとやかにしてれば・・・ね」
ユウリ「ええ。学校の仲間とワイワイやったわ」
ルーク「こういう仮装パーティも経験あるのかな?」ユウリ「もちろん、仮装もするわよ。
私の地元のレオールには、仮装衣装の専門店もあるの。みんなお祭り好きなのよね」
ユウリ「うん。もちろんそのつもり!」
ユウリ「ええ! 定番でつまらないかなとも思ったんだけど、やっぱりドレスが着たくて」
パレット「ユウリちゃんの魔女は大人っぽくて素敵!」ユウリ「本当? 18歳くらいには見えるかな?」
パレット「髪が凄く綺麗なのよね。銀髪に黒と紫が合ってるのv」ユウリ「有難う! 銀色の髪は自分でも気に入ってるのよ。ふふふ」
パレット「こっちはカボチャのランタンね」ユウリ「ええ。これはちょっとルシカにも手伝ってもらったの。
カボチャを切るのが結構難しくて。ついでにかぼちゃジュースも作ったわよ。
今年は持ってこなかったけど…」
ユウリ「ええ。衣装屋さんで買った服をちょっと改造したりしてね」
パレット「あ、そういえば、去年のルシカ君の服はお父さんの軍服だって言ってたわよね…怒られなかった?」ユウリ「へへへ。一週間学校以外、外出禁止を命じられたわ。パパの眼を盗んで部屋を出るのが楽しくてゾクゾクしたわよ♪
まあ、成功率は30パーセントって所だったけど」
ユウリ「もちろん!」
パレット「パーティではお菓子、沢山あるから遠慮しないでどうぞ!」ユウリ「わーいv どれから食べようかな…」
ユウリ「あらやだ、私悪戯なんて、滅多にしないわよ?うふふ」
パレット「去年の洋服のことは立派な悪戯って気がするわ」ユウリ「そうかもね。あの服、今もちゃんと保存してあるのよ」
パレット「本当?またいつか着る機会はあるかしら?ふふ」ユウリ「いい子にしてるわよ。私ももうレディですから、悪戯はそろそろ卒業ね。
ルシカに女装させてるのは…あはは」
ユウリ「全然平気よ。最近は時々ママの気配を感じるの。本当は天国にいるはずなんだけど、時々様子を見に来るのね。パパも同じ事言ってたわ。ルシカだけは鈍感なのか何も感じないみたい。
あ、パレットちゃんの傍にも、目に見えない誰かがいるみたい。いつも見守られているのね。うふふ」
ユウリ「みんな、初めまして。今宵は一緒に楽しみましょう!」
出会えたから 友達になりたい