陽来「………(うさ耳……)…ああ。陽来だ。宜しく」
ルーク「ヨウク、だね」陽来「そうだ。発音しにくいか?まあ…好きに呼べよ。」
パレット「陽来さんはどんなところから来たんですか?」陽来「ん?あぁ…砂だらけのちいせぇ廃れた街だ。砂漠と森が共存する大陸のな」
ルーク「君についても色々教えて貰えると嬉しいな」陽来「ああ…そうだな。…俺としては、お前の…それ。…なんなのか聞きてぇけどな」
ルーク「それって、これ?見ての通り、ただの耳だよ」陽来「ああ。嫁と娘がひとり。…あと、居候が約一名だな。
とっとと皆伝やって郷に帰してぇ野郎が」
陽来「まぁ…な。あんま若ぇうちにガキ作るもんじゃねーぞ」
ルーク「ふふ、家族っていいよね」陽来「…ああ。悪くはねぇな」
パレット「お子さんに会ってみたいv奥さんも素敵な人なんだろうなぁ…!」陽来「そうだな…嬢ちゃんの雰囲気に似てるな、うちのは。
日和も遊び盛りだ。暇があったら遊んでやってくれ」
陽来「…嫁がな。なんかニヤニヤしながら持ってきた。ルーク、お前が置いてったのか?おかげで無理矢理着せ替えさせられたじゃねぇかよ。…まあ、おもしろそうだな、とは思ったけどな」
ルーク「はは、強いのに奥さんには叶わないんだ」陽来「そうだな…その言葉自体はあまり聞かねぇが、似た祭りは知ってる。
とにかく好きに騒ぐんだろ?祭りごとは嫌いじゃねぇ。まあ…日和がぐずって面倒だったけどな」
陽来「完全に同じ、とは言えねぇが。街には道場があってな、そこ所縁の連中中心でバカ騒ぎをする風習ならある。菓子目当てではねぇが」
ルーク「それも楽しそうだね」陽来「………さすがにな。」
ルーク「今回のパーティはいろんな世界…国からメンバーが集まっているんだよ」陽来「ふーん…おもしれぇな。知り合いがいねぇといいんだが」
パレット「珍しいことだらけだと思うわ」陽来「ああ。…おい、ルーク…それ、…取れるのか?」
ルーク「あ、引っ張るのは駄目だよ。本当に痛いんだからさ」陽来「そんな柄じゃねーよ…」
ルーク「そうかな、とは思ったけど。一応聞いてみたのさ」陽来「どうだかな。嫁がどっかからか引っ張りだしてきた。問答無用でひっぺがされて この様だ。…はーぁ…飛廉の奴にだけは見つからねぇといいが…」
ルーク「その服はヨウクの国の民族衣装?」陽来「いや、さすがにそれはキツイ。そもそも俺らの区画では民族衣装みてぇのは特にねぇ。あえて言うなら…着物くらいか」
ルーク「そうか。でもこの衣装にもキモノを思い起こさせる部分があるな」陽来「……」
ルーク「肩に無造作にかけられた布も格好良いな」陽来「…………」
パレット「布があちこちボロボロ」陽来「………………」
ルーク「うん、でもヨウクの場合、布の破れは戦いの痕…”百戦錬磨のつわもの陽来「…おい。……もう良い」
ルーク「おや?はは、別に恥ずかしがらなくてもいいじゃないか」陽来「そんな甘くなければな。嫌いじゃねぇ」
パレット「日和ちゃんや奥さんにも沢山お土産持って帰ってあげて下さいね!」陽来「…ははっ!それはいいな」
パレット「お菓子だけでいいの!」陽来「そうだな…それは良い考えだ。…帰ったら白夜と話してみるか…」
パレット「日和ちゃんが怖がっったりしないかしら」陽来「くく、日和はそんなやわじゃねぇよ。そういうもんとは縁のねぇ奴だ」
パレット「わぁ!さすが陽来さんの娘さん!」陽来「…ルーク。そりゃ一体どういう意味だ?……その耳抜くぞ」
ルーク「冗談だよ。君の力だったら本当に抜けそうな気がするよ」陽来「あー……まあ。…適当によろしくな。」
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