ツェオリ「初めまして、ルーク君に、パレットちゃん! 私はツェオリ。どうぞ宜しくね」
パレット「ツェオリちゃん、って呼んでもいい?宜しくね!」ツェオリ「ええ、もちろん! 私、あなた達みたいな人に会えて本当にほっとしたわ…ちょっとだけ不安だったから」
ルーク「可愛い女の子は大歓迎だよ」ツェオリ「え………あの、パレットちゃん、ルーク君って……」
パレット「うんうん、これ、可愛い子にはいつも言っているから。こういう男には気をつけてね!」ツェオリ「あぁ…そういうことね。ふふ、大丈夫よ。私、軽い男の人に引っ掛からないから(笑)」
ルーク「軽いって…紳士として女性には敬意をはらうよ。勿論、嘘も言ってないんだけどな」ツェオリ「ん…そうねぇ…私は学が無いから詳しくは言えないんだけど、魔法っていう不思議な力がある世界から来たの。
あとは……あ、昔は竜と人が一緒に生活していたんですって」
ツェオリ「同居人がやってるお店のお手伝いかしら。あとは、家事とか。
本当は、私もちゃんと働きに出たかったんだけど……変な虫がついたら駄目だからって、反対されたの。
その後なんか大喧嘩でね〜、この家から出てやろうかとも思っちゃったわ」
ツェオリ「これね、気付いたら机の上にあったのよ」
パレット「私が言うのもなんだけど。不思議、っていうか得体が知れないわよね」ツェオリ「そうね、私宛てなのにどうやって来たのか分からなくて、結構不気味だったわよ(笑)
でも、どうしても気になって開いたら…同居人が、差出人と面識あるから大丈夫って…
あ、そうよ、あなた達知り合いなの!?セウシュヴィーレっていうんだけど!」
ツェオリ「え、勝負? げ、元気だけど…勝負って何??」
パレット「詳しくは聞かない方が良い気がするわ」ツェオリ「……帰ってから問い詰めようかしら。何だかちょっと嫌な予感がするわ」
ルーク「はは、セウには感謝しないと。ツェオリが来てくれてとっても嬉しいよ!」ツェオリ「…そう、ね。 うん、かなり強引に来させられたけど…今ここに居られて、凄く嬉しいわ。
ちょっとは、感謝してもいいかな……とか…思う、し……(だんだん小声に)」
ツェオリ「ええ、もちろん!」
ツェオリ「うーん…ハロウィンは無いけど、ナーヴァロジアっていうお祭りはあるわ。
初めて竜と人が出会った日を記念して行われる、秋のお祭りよ。
街中の人が着飾って、ご馳走を並べて…夜にはみんなで踊り明かすの!」
ツェオリ「仮装、なら初めてかも。それに私、貧しかったからこのお祭りでもちゃんと着飾ったこと無いの」
パレット「お祭りは好き?」ツェオリ「ええ、大好き! 今まではちゃんと参加できなくて少し寂しかったけど、今はセウ達がいるもの。
強引だけど、私達を振り回しながらも凄く楽しませてくれてるの…」
ツェオリ「え、そ、そうかな…? ありがとう」
ルーク「うん、可愛い魔女だね!」ツェオリ「うーん、ルーク君に言われたら軽く聞こえちゃうわ(笑)」
ルーク「ちょっと酷いなぁ…」ツェオリ「私がレースやフリル大好きだからね…何か、女の子っぽいものって好き」
ルーク「色もハロウィンカラーでまとまってるし。蝙蝠の羽の飾りも格好良いよね」ツェオリ「この色の組み合わせも好きよ、ハロウィンって素敵ね!
蝙蝠の羽は、左右不均等になるようにって、アクセントに付けてくれたの」
ツェオリ「…実はこれ、セウが用意してくれたの。魔法であれよあれよとあっと言う間に…。
これも、かなり強引だったけど……その、こんな可愛いドレス作ってくれて、凄く感謝はしてて…」
ツェオリ「えっ!? や、その、別にそんなのじゃないと思うわ!!
自分の好き勝手にやってる面ばっかり…な訳でもないかも、だけど…
って、う、ううん、違うっ、ただの自己中心的な奴よ!!(超必死)」
ツェオリ「も…そんなのじゃないんだってばぁ……///」
ツェオリ「あ、そうよ、私も何か持ってくれば良かった;ばたばたしてたから、用意出来てなかったわ」
パレット「あは、大丈夫、今日は沢山準備してあるから」ツェオリ「ふふ、私はお菓子を選ばせてもらうわ。やっぱり甘いものっていいわよねv」
ルーク「うん、幸せな気分になるよね」ツェオリ「お、お化けは…うーん、ちょっと…どうかしら;
お化けって危ないものじゃないの?そうじゃないなら、多分平気よ」
ツェオリ「あはは、どっちかしらねぇ!
あんまり軽いとダメよ? 誰にでも可愛いとか言っちゃいけないんだからね、ルーク君(笑)」
ツェオリ「一緒に楽しいハロウィンを過ごしましょう! みんな仲良くしてね」
出会えたから 友達になりたい