ヘリオガバルス「はじめまして…って、わ、わぁーんっ!!かわいい子とかっこよい子が揃ってお出迎えっ!嬉しき事かなっ!あはっ!」
(ものすごい勢いで2人に抱きつきキスの嵐を浴びせる)
ヘリオガバルス「一番!あはっ!ボクね、一番大好きなんだよねえ。だから皇帝になったんだけどね!ま、身分の差とか別に気にしないでいいからね!」
パレット「皇帝…ってことは…ええぇっ、王様なの!?」ヘリオガバルス「あ、そんなかんじ!ナイス回答だね、乙女!」
パレット「お、乙女って…パレットでいい、です」ヘリオガバルス「そうなんだよね!(全く謙遜しない様子)ボクすごいんだよね!あははっ!
おっさんが辛気臭い顔して治めるよりも、市民にも喜んでもらえてるよ!」
どこからかかすかに声が聞こえる。
(…様…そのような…偽りを申しては…)
ヘリオガバルス「うわっとーおっ!!ルーククン、幻!聴!だよっ!あはっ★・・っコラお前、余計なこというなっ!!」
ヘリオガバルス、咄嗟に身につけているミイラの包帯をきつく縛り上げる。
(ムゴッ…!)
ヘリオガバルス「堅苦しいのはキライなんだよね、ボク。いっそ面白いあだ名でもつけてくれるとうれしいよ」
ルーク「僕らのハロウィンパーティは”皆が友達”なパーティだよ。ねぇ、ヘリオガバルス。君は僕達と友達になってくれるよね?」ヘリオガバルス「ともだちって楽しいの?ボクの知ってる人にはそういうのいないなあ。それは妻とか夫とは違うの?奴隷みたいなもの?」
パレット「ま、まさか!うん、でも一緒に居て楽しかったら友達、になれるわ!」ヘリオガバルス「ふーん。なんだか面白そう・・じゃあこの祭で皆とともだちになりたいなあ!ではでは…コホンっ」
ヘリオガバルス、なぜか姿勢を正し、祈祷を始めてしまう。
ヘリオガバルス「大いなる神の名の元に!我へリオガバルスと汝、ルーク、パレットが「ともだち」になったことをここに誓う〜むにゃむにゃ・・」
ヘリオガバルス「え、エーッ!!?王様って、ボクだけじゃないの!びっくりだよっ!どんな子?男の子?女の子?逢ってみたいなあ…」
ルーク「それは会えてからのお楽しみ、だね!」ヘリオガバルス「さん、つけなくてイイよ?だってパレットはもうボクの御嫁さん候補に入っちゃったもの!身内だよ!あはっ!」
パレット「え、ど、どういうこと!? 御嫁さんって何?うわぁん、ルークーー!」ヘリオガバルス「うん!ボクね、神官の家系に生まれたから、小さい時から神様とお話できるんだよね!」
ルーク「それなら、カミサマが僕らの手紙を届けてくれたのかな?」ヘリオガバルス「そう!日課の祈祷してたら、いきなり手紙が現れたの。バアル神様はやっぱり凄い♪いつでもメイクミラクル!」
パレット「うぅ、何だか話が凄すぎて、私ここに居ていいのかしらって気になってきちゃう」ヘリオガバルス「うーん、ないなあ。死んだ人とかお化けとは、あんまり遊ばないかも。このパーティでいろいろ覚えて、国でもやってみようかな♪」
パレット「仮装するのは好き?」ヘリオガバルス「大好きだよっ!!毎日のように色んな格好するのがボクの趣味なの。お気に入りは女の格好!女の子の服ってなんでこんなに素敵なの?!」
ルーク「確かに女の子の方がお洒落な服も多いよね」ヘリオガバルス「ね、パレットの服あとで着させてよ!ボクのと服と交換してーっ!」
パレット「え、こ、これ!?」ヘリオガバルス「これね!バアル様が託宣くださったので、エジプトのファラオのお洋服にしたんだよっ」
パレット「ん、さっきローマ皇帝って言ってたのに…?別の国の王様の仮装?」ヘリオガバルス「そうそう!国境越えちゃったの!ボクも、ファラオも太陽神の子ってことで、同じような物だと思うんだよねえ。だから抵抗はなかったよ」
パレット「え、え!?そ、そういうのっていいの!?」ヘリオガバルス「いいのいいの!元老院ってとこのうるさいおじさん達が見たら、文句いうと思う・・あはは、あいつらの怒り顔を思い浮かべると笑えるなあ」
パレット「怒られることなのね……でも凄く似合ってると思うわ!」ヘリオガバルス「あっ…そんなことはないんだよね!気のせいだよ乙女!…っ!」
ルーク「動いてるようにも見えるよ」ヘリオガバルス「う、ウゴイテナイヨ…ルーククンキノセイダヨ…あ、あははは…」
パレット「ミイラ!?ま、まさか本物じゃないわよね…!?」ヘリオガバルス「まさか!そんなわ…」
ミイラの中から声が聞こえる。
「へリオガバルス様!!いい加減にだしてくださいっ…」
ヘリオガバルス「ええいっ、五月蝿いよヒエロクルス!だ、だまっててよ!それにじたばたするな!衣装が乱れる!」
ヘリオガバルス「あーんっ!もう!ばれちゃったよ…パーティには1人しか参加できないでしょ。だからカウントされないようにカモフラージュしてたの。」
ヒエロクルス「へリオガバルス様が皆様にご迷惑をお掛けしないように、私が目を光らせておりますので…!ご安心を!」
ヘリオガバルス「なんだよーボクがトラブルメイカーみたいじゃない。」
ルーク「重くないのかい?…というか、中の彼は大丈夫…?」ヒエロクルス「なんと私に気を掛けてくださるのですか!ええ、私は大丈夫です!どうかお気になさらず楽しい時をお過ごしくださいませ!」
ヘリオガバルス「というわけだよ★」
ヘリオガバルス「悪戯がいいなあ・・お菓子はね、あんまり食べると太っちゃうからね。」
パレット「うぅ、そうよね…!」ヘリオガバルス「うん、そうなんだよね!ボク怖いもの知らずなんだよねえ〜」
ルーク「若干、齟齬があるような…」ヘリオガバルス「 みんなと遊ぶのを楽しみにしているよ!アハハっ!」
出会えたから 友達になりたい