ラピス「そうですよ、見て判りませんか?…なんちゃって!
俺はラピスラズリ。エラズルとは双子って言うのかな。今日はお招きありがとう!」
ラピス「あはは、それいつもみんなに言われるんだよねー」
ルーク「ふふ。それが分かったところで、ラピス、自己紹介をお願いできるかな!」ラピス「了解! 俺はラピスラズリ・ティミューシュ。
前のパーティにも国の人たちがお邪魔してるんだけど、ウィルベルグって国から来たんだ」
ラピス「あ、うん。俺はウィルベルグ南方の村で、薬師っていうか好きな研究をしてる感じだから」
パレット「そうなの? お城の皆が元気にしているかは知ってる?」ラピス「ああ、元気だよ!城はちょっと遠いけど、ラズ達に会いたいからちょくちょく遊びに行ってるからね。
ラズやみんなも二人に宜しくって言ってたよ」
ラピス「ラズ達の話を聞いて羨ましいなって思ってたから、今回受け取れてそりゃ嬉しかったよ!
最初に見つけた2人にはちょっと悪いことしちゃったけどねー」
ラピス「そうそう!収穫祭の一番大きなイベントは、各地方で採れた作物を城下町に持ち寄ることかな。
収穫したての作物で作った名物料理がずらっと並んで、王国祭とはまたちょっと違った盛り上がり方なんだ。
あと、俺のいる村もそうなんだけど、地方は地方で、やっぱり取れたての作物をみんなで料理して食べたりもしてるかな」
ラピス「仮装っていうか、エラズルがお城で着てる服をこっそり拝借してなりすましたことならあるかな!
でも、こうやって衣装作ってもらって着るのは初めてだよ」
ラピス「折角の仮装だしね!目一杯楽しんだもの勝ちでしょ!
ラズには“もう少し慎みなさい!”って言われちゃったけど。こんなに可愛いのにねー?」
ラピス「あはは、ありがと!」
パレット「このレースみたいな生地、以前のエラズル君の衣装と同じ素材かしら・・・?」ラピス「実はそう!折角だからラズと似たようなのがいいって俺が頼んだんだ。
でも、全く一緒だと面白くないからって、正反対のイメージで作ってくれたみたい」
ラピス「そうそう。ラズと似たようなのって頼んだら、寧ろリアが張り切っちゃって。
ジャックの飾りは父さんが買ってくれたのを付けてみたんだけど、ワンポイントで気に入ってるよ」
ラピス「うん、ラピスラズリ。服の色合いに合わせてリアが付けてくれたんだけど、魔除けって意味もあるんだって」
パレット「まぁ、そうなんだ!?」ラピス「甘いものは好きだよ!家だと一緒に住んでる子供たちと食べるし、お城に遊びに行くとリアやユナちゃんが御馳走してくれるんだ。ケーキとか、洋菓子っていうのが多いかな。
でも、前にエメラルドさんが和菓子っていうのをくれたこともあるんだけど、あれも結構好きだな」
ラピス「あー、ラズはねー…、あのすました顔見てたら何か仕掛けたくなるよね!
後ろから抱きついてみたり、読みかけの本に飛び出す仕掛け挟んでみたりとかは何回かやってるかな。
まあ、もれなく怒られるんだけどね!」
ラピス「へー、それは楽しみ!」
パレット「またお化けだって言うんでしょ?」ラピス「うん、俺は別に。もし本物でも、こういう所に来るのってきっと悪いものじゃないと思うし。
いざとなったら帽子に魔除けもくっついてるしね。ところでパレットちゃん、君の後ろに何か…」
ラピス「え…っと、今日出会えたことは、凄く幸せな偶然だと思うんだ。
折角のパーティ、一緒に楽しもうね。今日は宜しく!」
出会えたから 友達になりたい