ラウル「おう。ハッピーハロウィン?」
ルーク「僕はルークって言うんだ。このパーティの案内人だよ」ラウル「ラウルだ。よろしくな。」
ルーク「よろしく!楽しんでいってもらえると嬉しいよ」ラウル「魔界、かな。実は仮装しなくても悪魔だからな、オレ。
今は主人と契約して人間界にいるんだ。んで、今は主人について世界中回ってる。」
ラウル「魔界にはなかった。人間界に来てからは、似たような行事はあったな。
仮装して、行列作って練り歩くっていう。」
ラウル「いつもの格好が既に仮装っぽい。常に燕尾服だから。
でも仮装しようと思ってしたのは今回が初めてだ。」
ラウル「だな。」
パレット「なんだかちょっと怖い感じ・・・どきどき」ラウル「そうか?それは光栄。」
パレット「アチコチ破けた衣装に包帯!傷のペイントも痛そうに見えちゃう・・・」ラウル「へへ、ペイントはこだわった。」
パレット「そうなのね・・・ペイントとわかってもやっぱり痛そう!」ラウル「黒いひもみたいのいっぱい下げたら怖ぇかなと思って。
一応悪魔だし怖がらせてぇじゃん?」
ラウル「そ。でもオレがっていうより主人がな。
悪魔は契約した主人の格好にそっくりになるんだ。」
ラウル「好き好き!!人間の食べ物なんでも旨いよな。」
パレット「お菓子を食べる悪魔かぁ・・・」ラウル「一応主食は“人間の不幸”なんだ。
いつも不幸屋の女が調達してくるんだけどよ、主人は貧乏だからいつも安物の不幸ばっか
で・・・。たまには極上の不幸食べてぇな・・・。」
ラウル「そう?」
パレット「悪戯とかしたことあるの?」ラウル「魔界にいた頃はな。どっちかっていうといたずらする方だったんだけど・・・。
人間界に来てからは全然。悪戯すると主人に怒られて何されるか分かったもんじゃね
ぇ。悪魔は主人の望むものになら何でもなれるんだけどよ、前なんかちょっと人間からか
っただけで紅茶に変えられて飲まれそうになったんだぜ!?ありえねぇよ!!」
ラウル「よく主人に叱られるんだけどさ。オレ、口悪いんだよな。直す気ねぇけど。
だけど別につっかかてるわけじゃねぇから。パーティーでは、気軽に話しかけてやってくれよな。」
出会えたから 友達になりたい