エメラルド「会場に着いたということか。我はウィルベルグの国王の近衛騎士、エメラルド・ローレッツィと申す。」
ルビィ「キュ」
エメラルド「これ、ルビィ、あれほど大人しく人形のふりをしておけと……むう。こやつはルビィ。赤竜の子供だ」
エメラルド「“じゃっくとーてむ”というと、あの巨大南瓜のことか? 最初こそ驚いたが、慣れればなかなか、快適であった。ルビィなどは初めから喜んでおったぞ」
ルーク「また乗ってみるかい?」ルビィ「キュ!」
パレット「ふふ」エメラルド「うむ、そうである」
ルーク「アンバーにユナに、ジェイドにエラズル!皆元気にしてるかな」エメラルド「そうさな、収穫祭の準備はあれど、あやつらは毎日元気にしておるぞ」
パレット「また会いたいなぁ。皆さんにもよろしく伝えておいて下さいなv」エメラルド「うむ。以前に参加した者達の話も聞いたし、城でもささやかに祝ったのでな。今年も、収穫祭の準備の傍らで色々と企画しているのだろう」
パレット「そういえば、お菓子好きのエメラルドさんって騎士が居るって去年聞いたわ」エメラルド「むう、あやつら…我が居ないと思って何を吹聴したのやら」
ルーク「ふふ、今年は参加できてよかったね」エメラルド「……そうであるな。本日は招待して頂き、真に感謝しておる」
エメラルド「うむ。皆が皆、この仮装しか思いつかぬと言うのでな。加工せずにあった毛皮をこの際に使ってもらった」
ルーク「それって、キモノって言うんだっけ?格好いいなぁ!」エメラルド「そう、着物だ。我の故郷の典型的な衣服である。大分形を崩してはおるがの」
パレット「エメラルドさん手もふわふわ!でもルビィちゃんの方がもっとふわふわーv」(ルビィちゃんを抱きしめてv)エメラルド「良かったの、ルビィ。愛でて貰って」
ルーク「ふふ、ルビィは何の格好しているんだい?」ルビィ「キュ!」
エメラルド「こやつがユナの魔女の帽子を気に入ったのでな。城の者が似たものを作ってやったのだ」
ルビィ「キュ」
エメラルド「……むう、否定はせぬがな」
パレット「ふふ、もうさっきからお菓子食べてるものね(笑)」エメラルド「これか?ユナが、道中小腹が空いたときにと渡してくれた“くっきー”である。幽霊型と言っておったな。同じ物を土産として託されておる」
ルーク「今年もユナのお菓子が食べられるなんて嬉しいな」ルビィ「キュ!」
エメラルド「こやつも甘い物は好物である。よく、皆に混じって菓子を食べておるからの」
エメラルド「うむ、その言葉に甘えるとしよう」
パレット「あは、本当に好きなのねv」エメラルド「悪戯、か…ふむ、まあ、無くはないぞ」
パレット「最近でも 何かしたことあるの?」エメラルド「そうさな、この前、アンバーが我の弁当を団子からパンにすり替えた仕返しに、妹子が作っていた大福の中身を“ちょこれーと”にすり替えたものを渡したな」
ルビィ「キュ!」
エメラルド「……だが、あやつは何の疑問もなく食してしまってつまらなかったぞ」
エメラルド「うむ。我はこういった場には不慣れであり、不手際もあると思う。しかし、今日この日を楽しみたいと思っておる。宜しく頼む」
ルビィ「キュ!」
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