セシル「・・・・・セシル、だ」
ルーク「やぁ、よろしくセシル」セシル「あの女男がここに来たのは一昨年だったか?一度しか逢っていないのに随分と記憶力が良いんだな」
ルーク「それは勿論。パーティに来てくれた人達はみんな友達だからさ」セシル「・・・・判ってるさ、ラッドだろう?時々言われる様にはなったが ―どうだかな・・」
パレット「でも、例え似ていても、セシル君はセシル君よね!」セシル「・・・・・あぁ・・・・よろしく・・(段々小声になる)」
ルーク「だから、お互いを良く知るためにもよかったら自己紹介をお願いできるかい?」セシル「・・・了解。名前はさっき言ったな?・・・・家族はいないから苗字がない(断言) 最上級精霊に直接習っているせいか、闇の魔術と・・それから短剣を扱うのが得意だな」
セシル「“明らかに人違いだろ”と思った。あの女男や、次に・・・ラッドと来て、 次の年に突然僕、となればな。それに僕は・・・・お前なら判ってるだろ、ルーク」
ルーク「―あぁ、ごめんね・・・僕は夢の世界の住人だから。夢を識ってしまうんだ」セシル「別に構わないさ、僕は僕だ。それはラッドや他ならぬアイツ自身からも・・・ 認められてる事だからな」
パレット「もう。また私にわからない話をするんだから!」セシル「・・そうだな。お前達が何者かは判らないが、呼んでくれたのは・・その・・・・・うれしい、から」
パレット「ふふ、良かったv私も会えてうれしいわ」セシル「そうだな、大体どんなものかシェイドから聞いただけで・・実際に見た事はなかった」
パレット「仮装も初めて?」セシル「あぁ」
パレット「じゃあ、パーティの準備は楽しめたかしら?」セシル「ここに来るのを決めた時は衣装を選ぶのだけで精一杯だったな、時間と余力が残らなかった」
パレット「そういうのもきっとね、楽しかった、っていうことなのよ」セシル「あまりに際どくなると寒いし、露出度から女男と間違われて不快になるからな・・
当たり障りのなさそうな部分に包帯を巻いて、それっぽい色の上着を選んでみた」
ジャック『セシル、テキトウすぎ〜』
セシル「他にも色々あったが、ちょうど仮装に使いやすそうだったから選んだんだ。 この方が“お化け”らしいだろう?」
ルーク「そのカボチャは・・・ランタンとは違うんだね」セシル「中身は既に料理して加工した物だ。中に何か多く詰めるなら、 穴は開けない方が細かい物も入るだろう?(蓋を開ける)」
ルーク「なるほど、有効利用したあとの入れ物だったのか」セシル「手持ちの服に元々幅がないからな・・・シェイドと一緒に市場へ買いに行った」
パレット「あは、なかよしなのね」セシル「いわずもがな・・というところか」
パレット「好きならよかった!沢山、用意してあるからね!」セシル「じゃあそれをくれ」
ルーク「勿論、お菓子だけじゃなくて、悪戯も忘れちゃ駄目さ」セシル「いや、特にはない・・・な?(もう菓子を食べ始めている)」
パレット「わぁ、本当にお菓子が好きなのね」セシル「精々シェイドの髪をツインテールにしたり、女男の買い込んだコーヒー牛乳をごっそり持ち去った事がある位だな」
パレット「くらいって・・・それで充分だと思うわ」セシル「そうなのか?」
パレット「もう、驚かせようとして!セシル君はお化けは平気?」セシル「精霊も世間で言う“オバケ”に属した向こう側の住人だからな、全く問題ない」
セシル「正直こういった場に出るのは気恥ずかしい感じもするが・・・その、よろしく。
・・・・・さて、他の連中からも菓子を頂きに行くか」
出会えたから 友達になりたい